ノーベル平和賞
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。何十年にもわたって、核廃絶の声をあげてきた被爆者の方々の喜びはいかばかりのものかと思います。この受賞は世界中の核の脅威に警鐘を鳴らすものとなりそうで、私たちにとっても大きな意味のあるものでないかと思います。
えっ?と思ったのが、昨日の朝日新聞の夕刊トップ、ノーベル平和賞についてふれているものの、日本被団協が受賞するかもしれないということは一言も書いていない。「ノーベル平和賞の有力候補」にも挙げていません。
2024年10月11日の朝日新聞夕刊より
これってどうなの?確かに団体・個人のノミネートが200以上もあり、どこが受賞するか、予想できない状況ではあったようです。ですが、日本の団体だし、日本被団協は1995年にも有力な候補だったらしいし、かつても核兵器に反対する団体も受賞していることだし… だったら、どこかにちょっと触れてもよさそうなものだと思います。取材不足なのか、最近軍事に力をいれている政府に忖度したのか、よくわかりませんが、どこか釈然としません。
ウクライナやガザのこともあり、日本も軍事予算を増大させていて、世界中が軍国主義に向かっているような傾向があります。
ところが、最近、Netflixが世界中に「火垂るの墓」を配信して、大ヒットしているそうです。このノーベル賞受賞や「火垂るの墓」の大ヒットなどをみると、世界中の人が核兵器や戦争に「NO!」を叩きつけているんだなと感じます。「ノーモアヒロシマ」や「ノーモアナガサキ」を死語にしてはいけないとつくづく思います。
終末時計は、いま過去最短の残り90秒だそうです。この残り時間が少しでも長くなりますように。
今週の展示は、舩橋陽 / 嶋田晃士 二人展「うたゆたう」です。 音を主体とするインスタレーション。音と絵画と写真と音を発する物体が交りあい、創り出した空間。会場でその一体感を感じて下さい。
中央線芸術祭のプログラムの一つで、入場には、当会場でも購入できる共通チケット(500円―後半割引)が必要になります。15日まで。